科学技術インタープリター養成プログラム(社会人講座)第二回講義

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 本日は科学技術インタープリター養成プログラム(社会人講座)の第二回講義に参加してきました。
仕事の打ち合わせの関係上10分程遅刻してしまいましたが、以下、講義の内容のメモ。

[講師、テーマ]
5月10日(木) 長谷川寿一(大学院総合文化研究科教授)
『国民の科学離れ - その実情といくつかの対策をめぐって』

[講義概要]
講義の内容は大きく分けて、2つ。(除:ガイダンス・質疑応答)
前半:日本学術会議の科学力増進委員会における科学力増進分科会(委員長:毛利 衛)
において渡辺政隆さんが発表した国民の科学離れに関しての統計資料の解説・分析
後半:上記分科会の中で行った小学生向けの出前授業「イヌの話」について

[講義メモ](長文、かなり自分用)


1.国民の科学技術離れに関して

1-1.小中学生関係のデータ

1-1-1.理科(科学)への印象
世界的に見た成績はいいが、ネガティブな印象をもたれているである
科学に対する勉学意識に関して日本は低い(シンガポール、アメリカが高い)
特に将来の職業に役に立つと思っていないし、親を喜ばせるというのも勉強の理由になってない
勉強する理由は大学受験のためが圧倒的に高い

1-1-2.教科間の比較
・男子は小5でも中3でもは理科が一番好き(率は下がる。一方、女子は少し低い)
→潜在的には人気があるが、勉強の目的はわかっていない状況がわかる
・各科目の授業が役に立つと思うかの調査
→国語、英語は高いが理科は常に低い。(中学生の数学も)
・理科を勉強する理由
大切だと思う、好きが上位にあるが、実験などで学ぶことを大切に思われていない
さらにいうと、社会に役に立つとはほとんど思われていない。
(ちなみに、好きな人の率は滑り台型に下がる)
→理科を学んで何が役に立つのかが全く伝わっていないことがわかる
・理科を勉強する目的
自然環境のため、国の発展のため が一番多い反面、普段の生活に役に立つ、という感覚は低い。
・「将来、理科を生かした仕事をしたい」は中3で2割程度にとどまる
・とはいうもののどこの先進国(イギリス)なども抱えている問題ではある
・理科との関連で好きなことは動物園や水族館。また授業では実験や観察が好きの2つが高い。
・読み物を読んだりテレビを見たりと一歩進んではしない。科学館、博物館も同様で受動的な
 感覚がわかる。

1-2.各世代におけるデータ

・関心がある、関心がないの統計的数字はそれほど変わっていないが、実際の関心は減っている。
(科学雑誌の売れている量が最盛期の半分以下で右肩下がりなのが代表例)
・年齢層別の関心は30代、20代になるとどんどんさがっている。
(今の20代は一番低い・・・一番恩恵を受けているはずだけど・・・というコメント有)
・科学離れに関しては世代、年代の影響は考慮しなきゃいけない。
(この後、前回も提示された科学技術に関する質問についての話・・・問題はまた別途書きます。)
・わかりやすく説明されれば理解できるか?という質問に対しての肯定的意見も減っている
・知りたい機会や情報を満足できる場があると思うかとも思っていない。学びの場がない印象
・どうやって科学技術に対する知識を得るかは圧倒的にテレビ(90%)と新聞(60%)。
(2004年になるとインターネットがあがっているが、まだまだ低い)
・一方学者は公開講座とかで解決できるように考えするが、一般的ではない
(知識を得るといったのは2%程度)
・一方、学者はテレビとか新聞にはでたがらない。
・きちんと伝えてくれるのかという保証がないので、出たくないという心情がある
(本当はでていかなければいけないんだけどという話あり)

1-3.前半部分のまとめと現状

 特に若い人中心にしているが、科学技術に対し、興味がないわけではないが、
(わかりやすく教えてもらえるのならば考えるという受身的な姿勢が強い。また、
関心がないから、身近に感じる理由がない、必要性を感じない という理由が興味のない理由)

学者サイドが関わり方がわかっていないのもあり、疎遠なようなものに見えてしまっている。
また、科学者という職業が魅力的にみられてもいない。状況を変える方法として、
研究者は研究畑にこもっているだけでなく、積極的に出て行く必要があり、きちんと科学技術を
わかりやすく伝えられる研究者が必要(代表として、毛利さん茂木さん、養老さん)
ただ、危なっかしい人もいる

・教授自身、テレビになるべくでるようにしている
・思いっきりテレビや生き物地球紀行(NHK)にもでたが、NHKでも正直ギリギリで、
 出演してがっかりさせられることがある。
→テレビに出してやるって感覚があるのと、自分の思うようなストーリーに作り変えるから
・NHKのディレクターは3人中1人はまともだが、3人に1が絶対会いたくないような人間だ、とも。

・イギリスとかではもうちょっと身近科学は身近。New Scientistが300円位でニューススタンドで
買われ、家庭に存在している
・一方、日本の科学雑誌はどんどん発行部数が少なくなってしまっている・・・。
(80年代前半にブームがあってピークで、その後は減り続け、今はピークの半分以下とのこと)
・一般向けの科学雑誌を見ている人の率が日本とアメリカでは10倍違う(アメリカ・・・5%、日本0.5%)

と、ここで20分強を残し、少し話すことがなくなり教授、困る。というところで出前授業の話に。
(ちょっとその段取りはどうなんだろう)

2.出前授業「イヌの話」

・小学校5年生が対象
・生物進化学の話をイヌにたとえて行った。

・日本にイヌは推定1400万頭
・75%がイヌ好き
なぜイヌが好きか
・イヌの種別による違いイヌの種類
・なぜ「みんなイヌ」なのか?」・・オオカミとの違い
ex.額の真ん中のくぼみ。行動の特徴。(尻尾、ほえかた)
・進化とは?
・変異の問題
・オオカミの変異としてのイヌの出現理由の推定
・役割と品種の相関関係
・イヌのかしこさとチンパンジーのかしこさの違い
-イヌは二者択一とかはできないが、指示への対応というような社会的知能が高い
(チンパンジーと逆)

[レポート課題:レポート数枚]
国民が科学離れをしているデータに対し、再度目を向けさせる方策を考える
(科学と社会におけるGAPを埋める方策に関して)

[感想、雑感]
科学技術離れの一方、モノ作りに関する関心はあるように思える。
最近のWeb2.的な0企業はモノ作りをテーマにすることも多いし。
→便利になる改良をすることと、基礎研究的な部分との間に乖離がある?
多分、分野ごとに統計を取ると科学技術離れの傾向がより顕著にあるのでは?
→実際、ライフサイエンスや環境系の問題への関心は比較的高いとのコメントあり
・どんどん世の中が目に見えるか、わかりやすいかを重視している傾向はありそう。
・年代別で関心が下がっている理由は科学技術に対し、プラスの面を見せられる機会より
マイナスを見せられる機会が多かったからのような気がする。
・単純に親の世代への反発的な意識かもしれないけど。

[その他]
・そういえば自分が大学一年のとき、この教授の講義をとるか考えたことがあったかもしれない
(理由は・・・単位取得が簡単とのうわさがあったから・・・むしろとったかもしれない、出席ゼロで)
・ノートPCの電源がすれすれであせった(講義終了時5%くらい)

 ということで、全六回の講義のうち2回が終了です。次回は5/24の18:00から。
今度は遅刻しないようにしたいものです。

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