decchy: 2009年2月アーカイブ

 ここ数週間、仕事絡みで読まなければいけない本を優先したこともあり、積読状態になっている本がたまってしまっている一方で、読み終わったけれども何も書いていない本もたまってしまっているので、一度情報の整理を。

まず、積読状態になっている本は以下の通り

 一方、読み終わったけれども、レビューしていない本は以下の通り(仕事がらみを除く)

 さらに、Amazonのウィッシュリストに入れつつも、まだ購入していない本も何冊かあります。

 …こうしてみると、最近、読書を一気にするテンションに自分がないこともあるのですが、時間をみつけて少しずつ読んでいかなければと思わざるを得ない数になっていることに気がつかされます。

 見える化って、大事だなあ。

 

 以前紹介した『「フラガール」を支えた映画ファンドのスゴい仕組み』のファンドを運用しているジャパン・デジタル・コンテンツ信託(以下、JDC社)がすごい状況に。

 まずは、IR関係で2009年にJDC社が出したIRに関するプレスリリース一覧を。(詳細はこちらから)

2009/02/24 不適切な取引について
2009/02/18 「臨時株主総会招集ご通知」の一部訂正について 
2009/02/17 代表者の異動に関するお知らせ 
2009/02/17 取締役及び監査役の候補者選任に関するお知らせ 
2009/02/17 定款の変更に関するお知らせ
2009/02/17 臨時株主総会招集及び議案決定に関するお知らせ   
2009/02/12 平成21年3月期第3四半期報告書提出遅延に関するお知らせ   
2009/02/12 会計監査人の異動及び一時会計監査人の選任に関するお知らせ 
 

 かいつまんで解説すると、この二週間で以下のようなトピックが起きております。

  1. 第三四半期決算発表期限の直前に監査法人が交代
  2. 代表取締役の辞任
  3. 定款変更で現在の4倍近い株式を発行できるようにする臨時株主総会の招集
  4. 2006年3月期以前の決算における循環取引による粉飾決算の発覚

 5期連続での当期赤字が見込まれており(もっとも過去の循環取引を考慮に入れるともっとかもしれませんが)、継続疑義の注記がつき、昨年12月にも当時の発行済み株式数とほぼ同数を発行する第三者割当増資を行っている企業において、さらにここまでのニュースが出てくるというのは正直信じられないという状況。本のタイトルではないですが、「スゴイ」状況になっております。(さらに言えば、2009年度3月期にでている40本強のIR関係のプレスリリースを時系列で追うとよち「スゴイ」と思ってしまいます。)

 シネカノンと行っている『シネマ信託〜シネカノン・ファンド第1号〜』の投資対象となっている『ハルフウェイ』が先週末に公開されたばかりですが、この映画の公開が終了するまで会社が存続するかどうかすら個人的には疑問に思える状況に思えますが、どうなることでしょう。注目してみたいと思います。

 

 本日の午前10時ごろ、UQ WiMAXのモニターに当選したというメールが来ました。具体的には、以下のようなメール。

このたびは、UQ WiMAXモニターに、ご応募いただきありがとうございました。
XXXX様にUQ WiMAXモニターとしてご協力をお願いする事となりました。

 募集していたモニター数が5000人だったのに対し、自分がモニターに応募した時点で18000番近かったため、当選する可能性は低いと思っていましたので、正直驚きました。

 機器が自宅に到着するの3月中旬らしいので、実際に利用開始できるのはそれ以降ですが、現在仕事で用いているイーモバイルに対し、どれ位通信速度が速くなるのか楽しみでたまりません。

 特に自分の仕事の場合、都心近郊だけでネットに安定してつなげることができれば問題ないので、今回のUQ Wimaxは接続状況次第で、7月からの既存のイーモバイルからの乗り換えについても前向きに考えたいと思います。(もっとも、イーモバイルの途中解約の違約金がネックになってきそうなところですが・・・乗り換えキャンペーンの実施等に期待したいと思います。)

 一方ここまで無線の通信速度が気になると気になるのは固定の光回線とのすみわけ。個人的にはWiiをインターネットにつないでいることもあり、現在のBフレッツを解約することはありませんが、(WillcomのどこでもWi-Fiのような機械が発売され、カードが取り外しできるようになれば話は別)人によっては無線に一本化するという選択肢が現実的になってくるでしょう。

 となると、固定の通信キャリアは、一人暮らしのユーザをターゲットにするのではなく、現在NTT東西と任天堂の提携のような形で、ゲームメーカや家電メーカと連携し、家庭内のネットワーク化を促進していくことになるのでしょう。個人的にはこの流れは、そこまでうまく機能していない(保守的な会社と保守的な会社との連携のため意思決定が遅い?)と思っております。ただ、市場としては間違いなく広がると思われます。上記連携に加え、カーナビメーカーも含めた業界再編の可能性を秘めている面白い市場になるでしょう。

  通信会社出身ということもあり常に注目している分野ですが、変動し続けるという意味で面白いなあと改めて感じてしまいました。(中で仕事をしている分はそこまで感じないんですけどね・・・)

 NHKスペシャル「沸騰都市」が非常に面白かったので、備忘のためにも感想を書いておくことに。

 今回、自分が見たのは15日に放映されたシンガポールと16日に放映された東京だけでしたが、どちらの国家の姿もドキドキさせられるものでした。

 まず、15日に放映されたシンガポールについて。国土も資源もないシンガポールが発展のために選んだ「才能国家」の姿が非常によく描かれていました。バイオや環境などの工学分野を中心に人材育成を進めている反面、低賃金の外国人労働者を調整弁として処遇するという姿が放送では描かれていました。

 その姿は、自分が三ヶ月前出張した際、オンエアでも紹介されたフュージョンポリスの印象やそこでディスカッションを行ったアグレッシブなキャリア官僚野方について感じた印象と同じであり、非常に日本にとって脅威となる国家だと強く意識せざるを得ないものでした。

 一方、16日の東京は、地空にわたる集積を進める「コンパクトシティ」としての姿を描いたもの。前半は現在の東京の街で何が行われて開発についてのドキュメンタリーであり、後半は現実とプロダクションIGによるSFアニメのカットバック方式で構成されていました。

 元々都市計画が好きで、大学時代に都市計画学科への転部を考えたことがある身としては、東京野町におきている変化非常に興味深いものでした。とりわけ、オフィススペースとしての地下の活用についての発想がどれだけ浸透してくるのか個人的には注目していきたくなりました。(もっとも、景色がいいオフィスが個人的には好みなんですけども)

 そして、なにより素晴らしいのはNHKの番組構成力。視聴者に対し、自らの意見を押し付けることなく必要な情報を取捨選択して伝えていると個人的には感じました。これぞ、プロフェッショナルとしての仕事という感じで、内容を離れたところでも一種の心地よさを感じます。(もっとも、民放に比べると予算が違うのかもしれませんが)

 ちなみに、明日、明後日の深夜に再放送があるみたいなので、時間がある方はぜひ見ていただければと思います。

 

 RTCカンファレンスに初参加してきました。テーマは「不況撃滅」。ゲストはグリーの田中社長。昨年12月に上場し、2009年2月13日現在の時価総額が1200億というまさに不況の対極にある人です。

 内容はRTCについての説明に始まりました。その後、上原さんと保田さんの両司会人がそれぞれの視点からグリーの歴史や財務についての話をした上で、田中社長とのQ&A形式のセッションという形で行われました。

 個人的にグリーがすごかったのは「捨てる」勇気があった点に尽きると思っています。それはモバイルに主戦場をシフトし、KDDIとの提携を行うという決断に現れていると思っています。

 対外的に「mixiに勝てない、勝負付けがすんだ」というレッテルを貼られた段階で、「既存の数十万人のユーザ」「Docomoという最大手のキャリアの市場」を一時的であるにせよ捨てる決断は非常に勇気の要るものだったのは間違いないと思っており、この度胸が現在の高利益率のビジネスにつながっていると個人的は解釈しています・。

 今回のRTCではその決断を行えた理由の一端を探れればと思っておりましたが、トークセッションの最後でその理由がなんとなくわかりました。 

 それは、グリーという会社が「強固な信頼関係の下、変化と学習といとわない組織であった」からではないかということです。

 これはDeNAがモバゲーで成功するに至った強さと誓いと思うのですが、試行錯誤しながら成功の手がかりをつかみ、その手がかりをつかんだ瞬間にその方向に一気に進むことができたのではと感じました。

 言葉を選んだ抽象的な発言が多かった田中社長ですが、人材採用に関する中で話をされていたところに個人的に一番知りたかった答えがあったような気がし、その点で非常に有意義な場でした。

 ちなみに、田中社長のセッションの最後はケーススタディ。

 世の中の「」というニーズに対し、Greeの「」という特徴をいかし、「」という機能を提供し、「」を実現しました。そのサービス名は「」です。

の空欄を埋めるものでしたが、同じチームの人の意見を取り入れつつ発表したネタで笑いをとれたので、それはそれで満足しました。(保田さんに「○点ですね」といい突っ込みをいれていただきました)

 明日朝が早く急いで帰る必要があったため、懇親会には出席できず、また久しぶりに見かけた方に挨拶することもできませんでしたが、また機会を見て参加したいと思います。

第135回の直木賞受賞作が文庫化されていたので、購入、一気に読み終えてしまいました。

 本書は、東京のはずれにあるまほろ市で便利屋を営む多田啓介と、ひょんなことから転がり込んだ高校の同級生の行天の二人が主人公の連作小説です。

 彼らの元に持ち込まれる案件は一見普通の便利屋の仕事、ただし、不思議なことにどの案件もトラブルに巻き込まれていきます。

 読み終わって感じた本書の魅力は2点。

 まずは、人物の「動き」です。主人公の二人はもちろん、各作品のキーマンとして登場する人物の動きがはっきりと感じられます。そのため、自分がその世界の中にひきこまれる感覚を得ることができ、一気に読みたくなってしまいます。

 そして、もう一点の魅力は舞台設定。町田市をモチーフに書かれているまほろ市の都市としての雑多さが、物語としての完成度を高めているように思えます。この舞台設定となっている町田市は、以前紹介した「新・都市論TOKYO」で書かれているのですが、旧来からの都市の結節点とベッドタウンという特徴を持ったこの街は、ある意味で面白い街となっております。

 そして、そんな街だからこそ、便利屋という形での「通訳」の存在が生き、複雑な街で、それぞれ複雑な事情を抱える登場人物の活動をよりリアルなものに感じさせてくれるようと思われます。

 別冊文藝春秋で連載されている続編の単行本化も含め、今後も楽しみなシリーズになる予感がします。

 

 本職は投資担当なのですが、会社の人数が限られているためIT関連のサポートを今の会社では行っています。

 そのような中、先週末、会社のメールサーバの移行を行いました。

 といっても、新たにサーバを構築するのではなく、ホスティングサービスを変更するだけであり、ドメイン管理の指定事業者を変更したり、社内のアカウントをサーバ(一部担当者のクライアントにも)に設定したり、DNSのレコードを書き換えたりといった作業が中心でしたが、無事に終了しました。

 と同時に思い出したのは営業の支援をするSE時代だった新入社員時代のこと。

ホスティング系のサービスは受注単価が低い反面、移行時において失敗が許されないサービスであるため、なかなか厄介な商材でした。

 ただ、一方で一度導入さえしてもらえれば、他社に奪われる機会が少ないサービスであり、リテンションのためにはいい商材でした。

 そういった点が、特定のサービスのときにでも使ってもらえるSEになって経験値をあげようとする自分にとっては向いていました。しかも、入社半年後くらいに出たサービスが比較的売りやすい商材だったのも好都合でした。

 結果として、ホスティング関係の案件の多くが自分のところに舞い込み、それに関連し、他の仕事ももらえるようになりました。

 ほぼ5年前のことですが、意外に覚えていることに自分でも驚きつつも、少し懐かしくなってしまいました。

 ちなみに、先ほどホスティングサービスを導入した会社様のドメインをwhoisしてみましたが、皆様使い続けられてました。また、同じ担当者が掲載されていることを懐かしく思いつつ、やはりリテンションのためには大事なのではないかという考え方は間違っていなかったということをうれしく思わされました。

 

 元国鉄総裁の石田禮助氏と元経団連会長の石坂泰三氏について城山三郎が書いた評伝を読んで思ったことを少し。

 若き日にアメリカに向かう船内で出会い、親友同士とあった二人の明治生まれの財界人は不思議なほどの共通点があります。

 それは物事の筋を通す性格であったり、困難と他人がしり込みするような職務を引き受ける気骨であったり、短気な頑固親父でありつつも周囲の人々に好かれる人間性であったりしますが、読んでいてすがすがしさを覚えます。

 合理的でありながらも、社会と企業との関係性を大事にするそのすがすがしさは、日本資本主義の父とも言われる渋沢栄一さんの系譜を受け継いでいるように思われ、ノウハウとは違う知恵の大切さを感じます。

 文句なしにお勧めの書籍でした。

 ちなみに、本の中身から離れ個人的に面白かったのは著者の城山さんがこの二冊の本を上梓する経緯。「もう、君には頼まない」のあとがきにて本人が書かれているのですが、本書を執筆するきっかけが、「粗にして野だが卑ではない」だったということ。本当に偶然ですが、著者と同じ形で二人の人物について知る機会がもてたのは貴重な経験です。

 次は、もう一冊、著者が石坂本を書くきっかけとなった書籍である「ビッグボーイの生涯」についても読んでみたいと思います。(残念ながら、こちらは絶版のようですが・・・)

 

    

 年初に読んだ「白州次郎 占領を背負った男 (上)(下)」のカウンターパートとして読んだ一冊。

本書は、麻生太郎首相の母親である麻生和子さんを中心とした方々が発起人となり生まれた出版物であり、白洲次郎さん本人の語録や各種文献、そして近しかった人々のインタビューを元に構成されています。

 描かれている事実やエピソードとしては、前述の「白州次郎 占領を背負った男」と大きくかわりはありません。ただし、その描かれ方は大きく違っています。

 「語録」を中心とし、それを補うためにインタビューや各種文献を参照するというスタイルが本書では採用されている分、その書き口は淡々としております。そのため、人によっては地味な印象をうけるかもしれません。

 ただ、以前も書いたように個人的には、伝記や評伝に大切なのは「客観的な事実の積み上げ」だと思っておりますので、本書は非常に読みやすい一冊であり、「カントリージャントルマン」として生きたプリンシプルの男の魅力が伝わるおススメの一冊でした。

 ちなみに、カントリージェントルマンという立は、たまたま先日読んだ「祖にして野だが卑ではない」の主人公である石田 禮助氏と重なるところがありました。イギリスとアメリカと場所は違えど、海外生活の長い明治人に共通した何かがそこにはあるのかもしれません。祖にして野だが卑ではないの内容については別途かければと思いますが、いろいろと考えさせられる偶然です。

 

Profile

HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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