ニュース: 2008年1月アーカイブ

 NTTドコモの携帯電話でYoutubeが見られるようになったという記事を見て早速試してみました。

CNET:YouTube、ドコモ携帯電話に対応

 もっている携帯電話がF703iなため、2分30秒を超える動画についてはiモーションの容量制限に引っかかってしまい観ることができないのが少し残念な所ですが、短めのものであれば、問題なくみることができました。音も気になりません。

 画面が小さいのは見る側にとってどうなのかとも思いましたが、かえって文字がつぶれることもなく快適に見ることができます。(PCの液晶よりも携帯電話のほうが見やすいのかもしれません、もしかしたら)

 ディズニーモバイルや学割等、ソフトバンクが攻勢をかけているわけですが、このクオリティで、好きなだけ動画を観ることができるのは、相当すばらしいと思いました。個人的には音楽のPVとかを流し続けたりできたら便利だと感じましたし、長い尺の動画を見るために期間が経過したら機種変更しようと思わされました。

 非ドコモユーザーの方も他のユーザーに見せてもらうなどして体験してみることをオススメします。

 以前から気になっていたディズニーによる携帯電話のMVNO事業「ディズニー・モバイル」が発表されたようです。

記事:ディズニー・モバイル、3月1日に携帯電話サービス開始--月額980円の料金プランを用意(CNET)

 通信会社に勤務していた頃からMVNOについては興味がありましたが、PCカード型ではなく携帯電話の端末で行うモデルは正直うまくいくのかわからない、というのが正直な印象でした。一番想定していたリスクは端末の「在庫」の問題。携帯電話を安定的に生産してもらえるようになるほどのロットをMVNO業者が確保できるのかという所を考えておりました。

 が、今回のディズニーを見て、率直な印象は「もしかしたらいけるかも」と正直、思いました。その理由としては3点あります。

  • ディズニーというある意味圧倒的なブランド
  • 小ロットでも生産が可能になったソフトバンクの「多品目体制」
  • MNPの浸透によるキャリア変更への抵抗感の削減

 とりわけ、2点目が個人的には大きいです。人気のモデルで端末の数を限るというやり方もさることながら、端末メーカーを絞る一方、色を増やすなどの施策を行い、「少数多品目」に対応できるように携帯電話メーカーとのリレーションを築き上げたソフトバンクの方法論は見事だと思います。(この方法論はDocomoやauにはとれないのでは、と思います。特にauにはつらいのでは?と思います。)

 そして、そこで思ったのは1年以上前、FPNの勉強会で聞いた「キャズムを超えろ!」の和蓮和尚のmixiのMVNOの話。この話、当時から面白かったのですが、今現在のソフトバンクなら実現できるかもしれないと思いました。(この話は当時から非常に面白く、昨年11月に宮崎で再開した際にも、思わずその話をしてしまいました。)

 もっとも、アクセスするための[m]のボタンがモバゲーかもしれませんが…。

 いずれにせよ、問題になっている本人性確認やフィルタリングにも役立ちますので、両社検討されたら面白そうな気がします。ボタンも共用できますし。

 

 旭山動物園が市民以外の入園料を値上げするニュースを見て、ビジネスと公共性のバランスがとれた非常に正しい戦略だなあと思いました。

参考:旭山動物園:今春から市民以外の入園料値上げ、800円に - 毎日jp(毎日新聞)

 理由としては

  • 580円の入場料は、他のレジャーに比べ、そもそも安い。(特に時間をかけてくる人間は余計安く感じる可能性が高い)
  • 市民のレクレーション施設としての存在意義を確保する。
  • パスポートを購入するリピーターや市民の料金を大事にすることで、安定した入園数を確保し、「賑わい感」を演出する

 といったあたりが考えられるのですが、 要は、観光で来る人にとって旭山動物園が800円以上の価値を見出せる場所だということです。(満足度を考慮すると、その倍でも個人的には構わないと思います。)

 ちなみに、この値上げがどの位のインパクトを与えるか少し考えてみました。

 まず、旭川市のHPから、2006年度の旭山動物園の収支を調べてみました。すると収入が20億9900万円に対し、支出が18億1300万円で、2億8600万の黒字です。(ちなみに、2005年度は12億6500万の収入、11億9500万円の支出)

 次に、旭山動物園のHPで2006年度の入場者数を調べます。この年の来園数を調べると有料者が241万7569人で、無料(中学生以下、市内在住の70歳以上の人等)が62万3081人です。(この数字は2007年度も維持できる可能性が高いです。また、2005年度は、有料が155万1770人で無料が51万5914名です。)

 と、ここで、残念ながら、入場券種別の比率と、収入の詳細な比率(物販、寄付金等)、並びに団体客への対応がわからないので正確な値が出せないことが分かりました。

 仕方がないので、入場者の9割以上が市民以外という記事を参考に、9割の方が市外から来たとしましょう。で、団体の人も同金額の値上げ(220円の値上げで700円にする)と考えましょう。

 すると、入場者数が減らないと、パスポート率が2割の場合で約3億8000万円、4割の場合でも2億8700万円の収入増が期待できるわけです。(記事によると250万人に入場者が減少した場合でも3億円の増収が見込めるとありますので、パスポート率は25%~30%程度と推測されます *1)

*1 250万人の入場者数のうち、有料は190~200万人程度と推測され、うち140万に対して220円の値上げを行うと3億800万円収入増が期待できるから、入場減による物販費の減少を差し引いてもという大雑把な計算です。)

 単純に20億円の収入が24億円以上になり支出が18億のままであれば、実に利益は倍になるので、非常に有益な戦略ではないでしょうか?

 個人的には物販の充実も期待したいのですが、(正直、物販が充実していなかったので…。)物販に比べ、リスクがなくほぼ確実に収入増が期待できるということで、さすがだなあと思わされるとともに、今年の夏位に、また行きたいと思ってしまいました。

参考:過去の旭山動物園関連の記事

 1月17日付け日経新聞第四面にて、エンジェル税制の特集がされていました。個人的にも非常にすばらしいことだと思いますが、多少なりともベンチャー企業に関わってきた人間として、2点思ったことが。

  • 設立三年以内で営業CFの赤字が続いている会社に対象を限定されているのは、個人的には好ましいと思えない。
  • 投資後のエンジェルとベンチャー経営者のマッチングができれば面白い。

というのが、その中身。

 まず前者の点について。気になっているのは営業キャッシュフローの点です。「受託を含め、自らの力で資金を蓄える」という傾向がある日本のベンチャー企業において(それこそ、「はてな」も初期は受託してましたし)この制限はどうなんだろうと思います。

 もちろん、アメリカ型の「短期で成長し、上場なりバイアウトを目指す」スタイルが今後一般的になるのであったり、そうあるべきだと国が考えているのであればいいのですが、ちょっと、日本のベンチャー企業のスタイルと乖離があるような気がしました。そもそも、自力でなんとかしてお金を稼いでいる企業を投資先対象外にする必要性が私にはないような気がします。(もちろん、営業CFが黒字であれば、エンジェルではなくVCや事業会社による戦略投資を優先する可能性が高いのですが。それでも一般個人投資家が赤字続きの会社への投資には消極的になる可能性があるので、この制限は不要ではと感じます。)

 後者は、投資マネー以上に、営業CFを稼ぐきっかけになれば個人的には面白いと思います。もちろん、一般投資家が自らの会社の不利益になるような行為をしてしまう危険性も考えられますが、エンジェルとベンチャー企業が資金提供以上の関係性が築けると面白いエコシステムができるような気がしています。(自分がベンチャー企業で営業をしていて大変だったのは、いかにして営業先に信用されるかだったので、信用できそうな入り口が広がることは好ましいことだと思ってます。)

 ちなみに、個人だけでなく認定されたファンドであってもOKとのこと。コア・ピープル・パートナーズとかが認定を目指すのかなあと思っており、ちょっと注目してみたいと思います。

 

 

Profile

HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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