キャリア: 2008年2月アーカイブ

 先週の途中以降の山場をなんとか乗り切ることができました。無事に投資実行までこぎつけられた形です。

 IT系企業の営業マンにとって受注がゴールではなく、構築が完了するまでが一つのゴールとなるのと同様で、これからが本当のスタートとなるわけですが、まずはホッとしたというのが第一印象。

 と同時に、自分が投資家としてキャリアを積んでいく上で、現時点で思ったことを振り返ることに。

1.情報収集にあたってのポイント

  • Web媒体だけに頼らない。たとえプリントアウトしたとしても頭に残る分量は少ないので、書籍を必ず探してみる。
  • その業界の収益構造を複数の事業に分け、各事業ごとに(数量)×(単価)という形でブレイクダウンする。
  • 自分がその業界で働いていたとしたらどのようなマインドを持つだろうかということについて仮説を持つ。

2.交渉にあたり何をヒアリングすべきか

  • まずは先方から提出のあった資料を読みこなす。
  • 収益構造やマインドについての自分の仮説を先方に確認し、ギャップを埋める。(先方の「ツボ」を探す)
  • ギャップを埋めた上で、先方の決算資料を自分の仮説の下読み替えていく。
  • 資料についての疑問点はすぐに専門家に訪ねるのではなく、Webで検索するなり、同業他社の動向を確認する。

3.心がけること

  • 投資検討先の「ツボ」を考慮した上で、「自分が事業をしたら、中にいたら」という視点を持つ
  • 実直かつ謙虚になる

 また、今回投資サイドとして携わった結果改めて感じたのは、「投資される現場」の立場を考えることの必要性。もちろん、経営者との人間関係も大事ですが、実際に作業をする方々とのリレーション構築がないとつらい印象をうけました。

 ここに関しては、今後現場の実行支援をするなかで、仮説を立てていきたいと思うのですが、現場とのリレーション構築には少しこだわってみたいと思います。

 3月からは色々な意味でまた刺激的な日々になりそうな予感がします。

 VC関連の様々な方々のブログにて「必読」と書かれていた一冊。新品を入手するのに大分苦労しましたが(実際、Amazonでは定価の1.5倍近い値段から売られております。)なんとか購入に成功し、少しずつ読み終え、先日読み終えました。

 本書はタイトルからもわかるように、アメリカにおいて実績を築いたベンチャーキャピタリストのインタビューが収録されています。その人数は35名で、バックグラウンドも多彩。

 個人的に印象に残ったのは、大きく2つの内容。

 一つ目は、ロックフェラー家やホイットニー家による支援やハーバード・ビジネス・スクールのジョージ=ドリオット教授によって設立されたARD等から始まるアメリカにおけるベンチャーキャピタルの成り立ちといったアメリカのVCの歴史について。特に多くのキャピタリストに影響を残したジョージ=エリオット教授の功績がよくわかります。

 そして、もう一つはアメリカにおけるキャピタリストの投資における一つの特徴。具体的には、ベンチャー企業の運営に「組織」を重要視し、経営メンバーの引抜きを含め積極的に支援を行うという所。

 日本のベンチャーキャピタルはアメリカに比べて投資できる金額が小さい、イノベーションに対するリスクマネーが資本市場より供給されにくいというようなことが言われます。確かに金額の多寡が影響を与えることは否定できないと思いますが、実は、アメリカのベンチャー業界の方成功していると思われるのは、「組織」を構成するための人材市場が大きいからではないかとも感じました。

 「優れたアイデアを浮かべることは貴重だけれども、むしろアイデアをビジネスとして実現できる人のほうが貴重」とも言い換えられるのかもしれませんが、少し考えさせられる話です。

 雇用の流動化が進んでいない日本ではまだまだ難しいことかも知れませんが、業界の一員としてどうなっていくか楽しみでたまりませんし、流動化される時代において声をかけられる存在にはなっておきたいと改めて思わされてしまいました。

  今週は社内外で様々なカタチのミーティングがありました。とりわけ金曜日に行われたミーティングは人間性が試されているようなタフなミーティングでした。(結果は悪くなかったはずです…。)

 その一方、自分なりのヒントになる言葉も複数の方からいただきました。

  • 「本業や業界に関係する話が(私と)できるのはいい」
  • 「同じ業界の匂いがする」

といった言葉がそれにあたりますが、金融の知識や一般的な手法を身につけきれておらず、悪戦苦闘している反面、個人的には今後キャピタリストとしてどうしていくべきかという「スタイル」についてのヒントをもらった気がしました。

 そして、このヒントは自分なりに転職する際に思っていた「仮説」と合致しているとも感じました。

 もちろん投資家なのでキレイ事など関係なく、「EXITまで達成できてナンボ」の世界ではありますが、現業でそれなりに生きてきた強みを最大限に生かすスタイルでどうやったらリターンが最大化できるのかを実践していきたいと思います。

Profile

HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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