KDDIがJCOMの筆頭株主に
KDDIがJCOMの筆頭株主になるというニュースを聞いて思ったことを。
参考(ロイター):KDDIがジュピターに37.8%出資へ、同社として過去最大の買収
また、KDDI独自として思ったのは、独自路線からの撤退。これは非常に正しい戦略だと感じております。
これまでKDDIは電力系の通信事業者を傘下に収めることで独自のインフラを獲得し、その上でトリプルプレイと言われるサービスを提供しようとしてきました。しかし、営業力と網羅性に欠けるのか、顧客獲得競争に成功していたとは言い難い状況でした。
この点、Yahoo!BBは光については表では開放政策を唱えつつも、裏ではフレッツのインフラを有効活用し、一方で、トリプルプレイの一つである映像サービスについてはYahoo!のサービスを提供する形でクリアしていました。(Gyao!を買収したのは、USENの財務的な事情によることが大きいと思うので、ここでは触れません)
一方、J:COMは自前のインフラを持っている上、地域に根づいた(もっとも、CATVはエリアごとに独占状態ですが)ドブ板営業の下、トリプルプレイサービスの提供を推進し、高いARPUを得ておりました。(J:CPMのARPU等については同社のIR資料を参照してもらうと面白いと思います。)
そういった状況を鑑みると、KDDIにとっては2つのメリットがあります。
まずは、インフラの整備をしなくてもいいということ。auひかりのサービスを縮小し、代わりにJ:COMのサービスを売り込めばいいので、これはメリットになります。
また、J:COMの営業網を使ってauの端末を売ることにも大きなメリットとなります。これは、J:COMにとってもメリットがあります。
現在、J:COMではMVNOの形式でWillcom端末を販売しておりますが、御存知の通り同社がエライこっちゃな状況であることを鑑みると、他に売れる商材が欲しいことが予想されます。そこにおいて、auの端末を売れることはメリットになるでしょう。(WillcomよりARPUも高いでしょうし)
そういったことを考えると、現状予定されている37.8%の出資比率は子会社できる比率まで引き上げられて行くのではないでしょうか?
また、それ以外に思ったのは、通信事業者のインフラLayerとコンテンツLayerの区分がはっきりできたという印象。今回の資本提携により
- NTT・・・ひかりTV
- KDDI・・・J:COM
- ソフトバンク・・・Yahoo!/Gyao!
という組み合わせがFIXしたわけですが、このことによるコンテンツLayerへの影響がどうなってくるか、正直、分からない部分が多いのですが、とりあえず注目しておきたいところではあります。
それにしても、FAはもうかっただろうなあ。
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