書評:コンサルタントの「質問力」/野口吉昭

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 品川駅の中にある本屋(BOOK EXPRESS )にて大量に陳列されていたので購入した一冊。

 本書では、「質問力」「仮説力」「本質力」「シナリオ力」の3つに分解し、それぞれ

  • 「仮説力」=短時間で相手の気づきを生み出す能力
  • 「本質力」=問題の真因を引き出す能力
  • 「シナリオ力」=ゴールに向かって質問を進める能力

 と定義付けます。その上で、各章においてそれぞれの力を高めるためのノウハウが書かれております。

 一通り読んだ結論としては、総論も各論も非常に正しいことを言っていると思いますし、共感させられる部分は多いけれども、一冊の本としての骨太の説得力には少々難ありという印象です。

 具体的に気になったのは以下の二点。

 一つ目は、3つの「力」についての定義づけや分類が曖昧になっていること。仮説力や本質力の章において「この内容はシナリオ力では?」という内容があったり、「仮説力と本質力の内容が入り混じっているのでは?」という内容があったりしております。もちろん、三位一体となってこその能力なのはわかりますが、どうも全体としてのストーリーが上手く言っていない印象を受けました。元々は、各章ごとに完結した文章として構成していたのかもしれませんが、気になる点ではあります。

 二つ目は、項目ごとの説得力のレベルにバラつきが見られたこと。本書では各項目ごとに具体例が述べられているのですが、具体例が「コンサルティング業務における経験」「日常生活における経験」「一般論」「引用」といった形でバラつきがあります。そのため、「読者を説得できるだけの論理構成や経験、自信がない部分(=ゴマカシ)があるのでは?」と感じさせられ、本質がぼかかされてしまっている印象を受けてしまいました。

 とはいえ、一つ一つ個別の内容としてはもっともな内容なので、

  1. 目次と気になる項目だけを流し読みする
  2. オフィスに保管しておく
  3. 実際に商談、会議、ヒアリング等に臨む際の参考資料として、都度参考にする

といった形で活用するのが一番いいのではないでしょうか?

 

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HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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