書評:おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由/中島聡

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 Life is beautifulの中島さんの書籍。書籍は以下のような三章で構成。

  • 第一章 「おもてなしの経営学」 -blogに書かれている内容を再編集したもの
  • 第二章 「ITビジネス薀蓄」 -月刊アスキー連載記事
  • 第三章 「特別対談」 西村博之、古川亨、梅田望夫 -一部は月刊アスキーに収録

 とりわけ面白かったのは、第三章のひろゆき、古川さんとの対談。月刊アスキーに収録されていた部分もあるのですが、未収録の部分を加えた全編は読み応え満点です。

 ひろゆきとの対談について言えば、9時5時で変える生活を送るMS社員の現状を嘆く中島さんに対し「働かなくても利益が上がる会社の方がすごい」とひろゆきが切りかえしたり、MSの狙って当てにいけるパワーについて中島さんが解説している部分、Googleについて「そこまですごくない」と語っている部分等、考えさせられる視点がふんだんに存在しています。

 また、古川さんとの間で言えば、アスキー時代の「伝説」やMSでの体験に関する部分が非常に面白い。「アスキー時代に数億円もらっていた」「マウスを渡したら3日でベジェ曲線を書けるプログラムを作ってきた」というエピソードは間接的に前職時代聞いたことがあったのですが(対談を読んで「ホントだったんだ・・・」と思わされました)MS時代の経験も含め描かれている「技術者」と「ビジネスマン」という2つの能力が磨かれ方のエピソードに圧倒されます。

 「技術者」と「ビジネスマン」の2つの能力バランスというのは個人的にも常に考えさせられる問題で、現職でも複数の視点のバランスをとることにかなりの労力を費やしているのですが、その中で中島さんのようなバランスのとり方は非常に勉強になります。技術者の特有の「床屋の満足」に陥らず、ビジネスに勝利するために技術を駆使するかというマイクロソフトで培われた考え方は本当に勉強になります。

 そのような中島さんのエッセンスが詰め込まれているオススメの一冊です。

 

 

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HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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