書評:フリーペーパーの衝撃/稲垣太郎

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 この数年、特にR25が発行開始されて以降街中にフリーペーパーが増えたと思っていたのですが、そんなフリーペーパーの事情についてまとめられた一冊。

 本書では

  • コミュニティーペーパー
  • ターゲットマガジン
  • ニュースペーパー

 と大きく三つに分類した上で、それぞれの代表的なプレイヤー(ぱど、リクルート、メトロ)の取り組みについての紹介や、早稲田大学高等学院の生徒達が実施にフリーペーパーの作成に奮闘した出来事などが書かれております。(この早大学院の事例は読んでいて面白い!自分が高校生だったらやってみたいと思わされる内容でした。)

 インターネットの攻勢もあり廃刊に追い込まれてしまったプレイヤーが多く存在する一方で、実に年間に1億部近く発行され、4000億円以上もの市場を持つと試算されている(どちらも過去5年間で2倍近い伸びで、額にしても国内のインターネット広告とほぼ同規模の市場です)フリーペーパーのもつ潜在的な市場の大きさを感じさせられます。

 また、印象に残ったのは、第三章「問われる広告効果」の中で書かれている『交通広告の一環としての「フリーペーパー」の存在』という考え方。P72からP74で資生堂のマーケティングディレクターである高津さんが言う「動く交通広告メディア」という内容は考えさせられました。

 また、商品認知から商品理解に消費者を向かわせるという流れの中で、テレビ等のマスメディアを補完する効果というものも非常に勉強になります。

 どうしても広告というとインターネットに目を向けがちですが、もっとフリーペーパーも含めた街の中の広告に目を向けなければと思わされる面白い一冊でした。(ちなみに、街の中の広告といえば、隙間広告社かもしれませんが…社歌は必見です。)

 

 

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HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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