書評:アキバをプロデュース 再開発プロジェクト5年間の軌跡/妹尾堅一郎

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 先月のアキバが地球を飲み込む日に続いての秋葉原関係の一冊。前回がアキバ経済新聞という、言わば「地」からの視点に対し、本書は秋葉原クロスフィールド構想のプロデューサーである著者の「天」の立場からの一冊。

 ただ、「天」といってもお役所的な「あるべき論」で語られるものではありません。アキバにオフィスを構え、フィールドワークや対話を重ねた上のプロデュースについて語られております。

 内容としても非常にまっとうです。定性的な、地理的な特徴や「トンガリ続ける」場所としての存在意義を踏まえつつ、いかにして秋葉原をプロデュースしてきたか、ということや、今後どのようなことをしたいのかといった内容が書かれております。秋葉原はこういう街だから、このようなコンセプトでプロデュースしていくのがいいのでは、といったことは非常に良く理解できます。(本書の第二章第1節「秋葉原の特徴を掴む」等はなるほどなあと思わされます。)

 ただ、納得するかは別の問題です。自分自身がこの数年アキバに足を向けていないというのが一番の問題なのかもしれませんが、結局の所、アキバが魅力的になって継続的に訪れたくなっているかというと、そうは思えませんでした。むしろ、限られた人たちが集ってくる閉鎖的な印象を、本書を読んだ限りだと受けてしまいました。

 むしろ、個人的には、アキバには他の街での異種格闘技を積極的に行い、ポップでとがった街としての存在感をアピールして欲しい、そんなことを感じさせられる一冊でした。

 まずは、近いうちにアキバを歩き回ることからかも知れませんが。

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HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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