書評:生命保険の「罠」/後田亨

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 ネットライフ企画の岩瀬さんのブログで紹介されており、購入した一冊。元日本生命の営業マンで、現在は十数社の保険商品を扱うメディカル保険サービスの取締役である著者により、生命保険会社の実態、生命保険の「仕組」と、並びに、プロの保険の加入の仕方等が具体的な事例を元に書かれている。実際、二ヶ月ほど前に本書に書かれている会社の営業トークを聞いたこともあったので、より身近な内容として読むことができた。(本書で紹介されている内容とほとんど同じだったので、読んでいて感心させられた)

 106歳まで生きる前提である「終身保険」、薄い生涯保証金額である「定期特約付き終身保険」、外資系保険会社が従来の保険をやめさせるためのセールストークに使う「更新」と「掛け捨て」の話や代替として提案する「終身保険」の話などは非常に具体的で面白い。

 また、知識不足による混乱から保険の「ミス」契約が発生するという立場の下、保険の種類をわかりやすく分類されていて非常に有用。

 保険の種類は大きく分けると「定期保険」(=『保証にかかるお金』だけをもらう保険)、「定期保険+満期金の保険」(=『保証にかかるお金』+『満期金の積み立てのためのお金)の二種類であり、現在販売されている「定期保険」「養老保険」「終身保険」のうち、前者と、後者2つで分類されるというのが、その分類だけれども、実際に保険を検討する際にこれをしっているだけでも大分、知識の整理ができる印象を受けた。

 さらに有用なのが、保険の選び方。「保険に何を期待するか」ということを考え、万が一の場合の「優先順序」をつける(例えば、「子供が幼い時期に自分が障害をもっても生活に最低限の保証があるようにしたい」、ということ)というのが基本的な考え方だけれども、その中であった、33歳の既婚、二人の子持ちの「乗り合い保険代理店」の営業マンの具体例が非常にわかりやすい。

  • (自分が)死んだ時の家族の生活を保障する
  • (自分が)大病、入院になった場合の家族の生活を保障する
  • 費用を極力安く抑える

 という前提(要は「貯蓄が間に合わない順」)の下で、年間にもらえる額が一定であるひまわり生命の「収入保障保険」と、一時金の比率が大きい東京海上日動の「医療保険」(メディカルミニ)にはいっているという例だけれども、必要なものの優先順序がはっきりとしており、非常に勉強になった。

 実際に保険に加入している人も、今後加入する人もどう保険を選択すればいいのか、自分の選択は間違っていないのか考える意味でも非常に有用な本だと感じるとともに、起業段階でこういった本を読んで感想を書いている岩瀬さんのネットライフ企画がどのような商品をどのように売っていくのか、非常に楽しみでたまらない。

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HN:decchy
大手通信会社でエンジニア・営業経験を積んだ後、IT系ベンチャー企業に転職、 営業・企画・PR等を行うマネージャー業務を担当し、 2008年の東京インタラクティブ・アド・アワードに入賞する等の実績を残す。
現在はプライベートエクイティに転職し、投資業務並びに経営支援、新規事業開発支援業務に従事中。

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